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クラスメイト
筆者:元永


 特別教室の清掃を(今回、調理室だった)終わらせ。俺は教室に戻るために歩いていた。
 ……それに気づいたのは、そんな時だった。教室が何やら騒がしい。現在は放課後、普通に考えてあんなに賑やかである事は考えにくい。
 まぁ、俺にはあまり関係ない。面白そうだったら傍観(自ら騒ぎに関わる気は無い)、そうでなければ帰るだけだ。
 そして、教室にたむろしている人間の一人―――俺の友人に声をかける。

「どうした? 何かあったのか?」
「ん、おぉ。式見が来たんだよ」

 そう言って、友人が教室の一角を指し示す。
 なるほど、確かにそこには式見蛍と神無鈴音の姿が見える。

「ん、なるほど。…式見は“死んだ”と聞いていたが……」

 俺の記憶が正しければ、確かそんな話だった。

「いや、んなわけないだろ? 信じてたのか?」
「信憑性は皆無だと思ったがな、……それと同時に、俺はその話を否定するだけの情報も持ち合わせていなかったからな。判断を保留していた」

 しかし、やはりあの話はデマだったか、……ま、そうだろうな。
 ん? 友人が俺を変な目で見ている。少々不快だ。

「どうした?」
「いや、前から言おうと思ってたんだけど……」

 言い辛そうに言葉を濁す友人を無言で促す。

「お前って、変だよな

 ………………………。

「………」
「………」

 ………………ふむ。未だかつて、ここまでダイレクトに指摘されたのは初めてだ。

「……それで?」
「え?」
「なるほど、確かに俺の思考が、常人の理解できる領域に無い事は認めよう」
「あ、あぁ。……認めるんだ」
「が、お前はそれを指摘する事で何を求めてるんだ?」
「何って、別に……」

 あそこまで、直接的な表現で俺を「変」と言って置きながら、「別に……」などと、ほざく友人を俺は心底理解できなかった。
 この言葉を素直に受け取るなら。先ほどの友人の指摘は、俺との友人関係を悪化させる要素はあっても、得るものは何もない。としか解釈できない。
 ……友人に習って、俺もはっきり言っておこう。

「お前も十分変だ
「………」
「………」

 沈黙が痛い。
 この話題を続けてはいけない。と、感じたのであろう友人の視線が教室内を泳ぐ。それには、俺も同意なので別の話題を求めて視線を走らせる。
 と、目に留まったのは、式見蛍だ。現在、彼はこの教室内で、最も話題性に富んだ人物である事は疑いようが無い。まさに適任。
 彼の事を話題にし、友人との間の空気を修復しようと口を開こうとした時だった。

「ちょ、ちょ、あなた! なに抱きついてるの!」

 教室内に響き渡る絶叫。正に絶叫と呼ぶに相応しい。
 しかし。……ふむ、神無鈴音。彼女はあんなキャラだっただろうか? 無論、彼女とはそれほど親しく付き合っているわけではないので、あれこれ言える立場ではないが……。
 未だに、何やら叫んでいる彼女を見ながら俺は思う。
 一歩間違えば、救急車を呼ばれるレベルじゃないだろうか? 今の彼女の状態は……。
 と、友人がここで声をかけてきた。

「……さっきは悪かったな。お前、全然変じゃなかった」

 彼女の様子を目の当たりにした所為だろうか、そんな事を友人は言ってきた。

「あぁ、それはこちらのセリフでもあるな。さっきは悪かった」

 そんな形で、俺は友人と和解した。
 世の中、何がどう影響するか分からない。
 その後、俺はその友人と帰宅の途につく事となった。しかし、さっきは神無だけでなく式見も妙な感じだった。……ふむ。

「しかし、ああいうのも、見てる分には面白いな」
「何の話だ?」
「さっきの、式見と神無だ」
「そ、そうか? 不気味なだけだと思うけどな」

 友人は俺の意見に同意しかねるようだ。

「傍観する分には、面白いと思うが……」
「……やっぱりお前、変だ。どうやったら、そんな風に育つんだよ? 俺は、“お前をそんな風に育てた覚えは無いぞ?”

 友人が俺に対して、“とても使い古されたネタ”を行使した。決してやってはいけない事だ。
 ……教育が必要だな。

「……なぁ、お前とは、今年に入ってからの付き合いだよな?」
「? ああ、そうだな。それがどうした?」
「なら、俺について一つ良い事を教えてやる。というか、体に刻み込んでやる」
「な、なんだ?」

 俺の剣呑な雰囲気を感じ取ってか、友人が一歩後ろに下がる。

「俺は、使い古されたネタに対して容赦しない」
「え?」

 俺は友人に見えるように拳を握る。友人の顔が引きつる。

「いや、ちょ、ちょっと待て」
「問答無用」

 腕を振り上げる。

「ぼ、暴力反対!!」
「異な事を、これは『暴力』じゃ無い」
「な、なに?」

 そう、これは『暴力』じゃ無い。

「……『教育』だ」
「んなわけあるかーー!!」

 GO TO HELL♪(←意訳すると「教育開始」)





「……ん?」

 僕は何やら悲鳴のようなものを、耳にした気がして歩みを止めた。

「あれ、ケイ、どうしたの?」
「ん、いや、ちょっと……」

 鈴音の殺気に屈し、とりあえず僕から離れたはいいものの、それでも僕の能力圏内を歩行している(要するに僕の一番近くにいる)ユウが止まった僕に気づき、こちらを振り向きながら声をかけてくる。
 その動作に鈴音も気づいたようで、こちらに視線を寄越す。
 現在、三人で下校中である。(退院し、放課後にも拘らず登校、そして下校、というある意味凄い状況)
 まぁ、とにかく、僕はこの二人にも悲鳴を聞いたかどうか聞いてみる事にした。

「なんかさ…。悲鳴、聞こえなかった?」
「?」

 僕の言葉に二人は疑問符を浮かべた表情で顔を見合わせる。……あ、なんか嫌な予感がする。

「私は聞いてないけど?」
「私も、気のせいじゃない?」
「………」

 あぁ、やっぱり。そうなんじゃないかな、とは思ったんだ。
 …………。僕だけに聞こえる悲鳴、か。

「ねぇ、ケイ、顔色悪くない?」
「本当、大丈夫? 病み上がりなんだし、あんまり無理しないほうが良いわよ」
「………」

 何だか、異様に心配されてるんですが? もしや、脳の異常とか疑ってはいません? いやいや、無いから。ちゃんと病院で検査したし……。

「…本当だよ?」
「いや、何がよ……」

 更に哀れむような視線を向けられる。
 ………。死にてぇ……。


公開:2006/02/02

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